期待
まず、五月初めの時点でのおさらいをしたいと思います。
当時は一ヶ月分のデータしかなかったため、ほぼ全試合観戦しての感想とホットゾーンを中心に傾向を分析しました。
まだ、今年の外国人は大丈夫か?という視点で観察していたころですね。
結論として
ゴメスはストライクゾーンベルト付近から上はある程度まんべんなく高確率で打てるが、
インローとインハイが苦手、出遅れた所為か打ち損じが多いのでそれを修正する事ができれば
活躍できるんじゃないか…といったものでした。
マートンは例年通りで、インローとアウトハイが苦手な傾向がみられたが、アウトハイがゴメスが得意ということもあり
二人の得意不得意がいい迷彩になって研究がある程度進むまでゴメスのアジャスト猶予が確保できそう
そんな分析だったと思います。
まあ、分析と言うよりもちょっとしたポジでしたが。
今回は一年分のデータを元に、
ゴメス、マートンがどんな状況で期待できるか。
阪神ファンが観戦しながら、どんな状況でワクワクすればいいのか、これでかなりはっきりするんじゃないでしょうか。
これなら、他球団ファンにはプレッシャーになりこそすれ弱点ではないので、楽しみ一人占めですしね。
では、まずカウント別打率です。
三割越えてるカウント 打率 打数 安打
0-0 .444 54-24
1-0 .471 34-16
2-0 .444 9- 4
3-0 1.00 2- 2
0-1 .333 42-14
2-1 .625 24-15
3-1 .429 7- 3
計 .453 172-78 ボール>ストライク時平均打率 .359 142-51
なんか覚えとるで、楽しみにしとるでイッチ
>>7
パワーアップしてる筈だからたのしんでや。
四番と言う事で慎重な攻め方をせざるを得ないので、これだけとってもゴメスは四番向きかもしれません。
カウント別打率ともなると分母が小さいので面倒な人は
総計とボールがストライクより多い時の成績を見てください。
ゴメスは、とにかくパワプロ的な初球と二球目に異様に強いのが分かります。
次にマートンです。
三割越えてるカウント
0-0 .394 137-54
1-0 .500 52-26
2-0 .368 19- 7
3-0 .667 3- 2
0-1 .426 47-20
1-1 .339 56-19
3-2 .400 50-20
計 .406 364-148
マートンの注目すべきはその打数です。
マートンの全打席数が532なので、約七割を得意なカウントでモノにしている事になります。
これはマートンの高いミート能力とフェアグランドへと弾き返す能力の高さを示しています。
基本的に早打ちなのですが、ストライクを先行されても粘ってフルカウントに持ち込んで、根負けして内に入ってきたボールを捉えているようです。
相手が迂闊に責められない巧打者というのもあってボール先行の早いカウントから確実に仕留めています。
マートンすごい
隙あらばマートンを叩くサンスポは他球団の回し者なのか?
追い込んだら投手有利ってはっきりわかんだね
>>11
Exactly(そのとおりでございます)
ですが、追い込むにはストライクゾーンに投げなくてはいけません。
0-0 0-1でのゴメスとマートンを切り抜けて、やっと有利なカウントなのです
ゴメスはそのケース.395
マートンは.402
です。
そう簡単に、追い込んで抑えられますかな?
さらにマートンは、そう簡単に空振りしない上にフルカウントになると打率が四割に戻ります。
このカウント別打率で知ってほしいのは
どの球団の投手もゴメスマートンをストライク先行で勝負しなくてはいけない。
ボールが一つ増える度に状況が悪くなって行くこと。
そして、そのストライク一つもそう簡単にとれるものではないと言う事です。
追い込んでいるのは投手なのか?はたまたゴメス、マートンなのか。
因みにゴメスとマートン、一番の得意チームはヤクルトです。
おおっ!覚えとるでイッチ
ゴメスが当たったからスレの創作意欲が沸いたんやね
来年はゴメスは年俸2億は固いな
新井兄弟、関本、藤井クビにしてもっと出してもエエけど
>>17
いや、実はずっと立てるタイミングを測ってたんやww
でもCSのフラグになったりしたら嫌やん?
せやから少なくともあと三試合確定した今がベストだと思って立てたんよ。
ワイの誕生日に初のファイナル勝利でスイッチが入ったのもあるけどな
ストライク先行した方が投手有利になるのはどんな選手でも同じです。
ですが、それが分かっているからこそ初球の打率が高いゴメスとマートンは攻めにくいんです。
一球目からプレッシャーをかける四番五番。
粘りを重んじる日本人にはなかなか出来ない発想ですし、鳥谷が比較的耐球タイプなのでここでガラッとリズムの変化が生まれますね。
ボビーマジックで有名なバレンタイン監督曰く
粘るタイプのバッターと早打ちタイプのバッターを交互に並べると投手のリズムが狂いやすいそうです。
なんやこのスルメスレ……
イッチ、ワイも見させてもらうで
バレンタイン監督…懐かしいな
次に、ランナー別打率です。
これはクリーンアップ…綺麗にするというぐらいですから
中軸には必須の要素です。
まずは、参考までに阪神を代表するあの打点王の成績を貼らせていただきます。
2005年打点王今岡のランナー別打率
一二塁 .293 58-17
一三塁 .448 29-13
二三塁 .500 8- 4
満塁 .600 25-15
計 .408 120-49
次にゴメスが三割を越える状況
二三塁 .333 9- 3
一二塁 .372 43-16
一三塁 .385 26-10
満塁 .400 15- 6
計 .376 93-35
さすがに今岡には負けますが、
ゴメスもランナーが二人以上いると化け物じみた成績を発揮します。
覚えてるで
上本隼太について
>>1
に聞いたの覚えてるわ
さらにマートン
シーズン打率.338を越える状況
一二塁 .379 58-22
一塁 .382 102-39
二三塁 .400 10- 4
満塁 .500 8- 4
計 .387 178-69
マートンの打率が三割を越えているのであえてシーズン打率以上の打席を載せましたが
他にも
ランナーなし .321 299-96
一三塁 .333 18- 6
と言うマートンの打数532中495打数が三割二分越えというデータが出ています
>>24
05今岡はおかしかった(断言)
マートンはケースに関わらずまんべんなく打つって事ですね。
相手がランナーを出せない状況になればなるほど優位になるのは打者ですから
鬼に金棒です。
おっと、一人大事な人を忘れていました。
打点王、もう一人いましたね。
そんなやつおらんやろ(すっとぼけ)
2011年打点王が三割越えてるランナー状況
一二塁 .345 55-19
三塁 .381 21- 8
>>32
ひどい(確信)
>>32
イメージと違ってた
>>35
たぶんこれが原因でしょう。
同点、ビハインド時の満塁打率.125
リード時満塁打率.666
>>37
イメージ通りや!(白目)
さて、五月に発表させて頂いた際のメインテーマだったコース別打率。
これはわかりやすいのと傾向が捉えやすいのでこんな選手…と語りやすいため前回利用させていただきました。今回は五月初めの傾向と合わせて紹介します。
まずはゴメス
http://baseballdata.jp/playerB/1300123_course.html
詳しくはこちらを見ていただけるとわかりやすいと思いますが、
苦手コースは低めとインハイ。これは四月の傾向と同じですね。
次にマートンです。
マートンも、四月から目に見えての改善がありました。
http://baseballdata.jp/playerB/500612_course.html
四月時点での苦手コースはインローとアウトハイでした。
しかし、現在ではアウトハイの打率が.333と、改善されています。
だいたいイメージがつかめて来たのではないでしょうか?
この二人がチームの得点に対してどういう効果をもたらしたのか、分析していきたいとおもいます。
野球はだたのすうにんでやるものではありません。
ゴメスとマートン。二人で193打点チームの打点の三分の一強をたたき出す訳ですが、
そこにはもう一人、大きな役割をした選手がいます。
ゴメスとマートンが起す化学反応において、彼は触媒としての能力を存分に発揮してくれました。
察しのいい皆さんの事からすればお分かりでしょう
虎の顔 鳥谷敬の存在です。
彼の打点73も合わせるとチーム打点の五割近くが彼等によってもたらされた事になるのですが、それ以上に出塁率.406
リーグ三位のこの成績がゴメスマートンの四番五番の成績に繋がりました。
特に、ゴメスは
ランナーなしで.283
ランナー一塁の時で.237
と
一見低いように見えますが
ゴメスの本塁打の内22本がランナーなしかランナー一塁のケースです。
さらに最も打点をたたき出した順に並べると
ランナー 一塁 22打点
ランナー 一二塁 19打点
ランナー 満塁 16打点
ランナー 一三塁 15打点
これ、どれも併殺で無得点…がよぎる状況ですよね。
皆さん辛い思い出があると思います。
鳥谷が歩いて、四番……ゲッツー。
ゴメスはランナーが得点圏に居ない時は長打狙い。
ランナーが得点圏に居る状況では打点を重視したチームバッティングに徹している様です。
確率は高くないんですが、打点は一番稼ぐわけですから、期待値は高いです。
それに…そうですね、阪神で一番最近の打点王の成績と比較しますと
辛い併殺は20に対して17と同程度ですが、打点は46に対しゴメス72………5割増しです。
そして大抵のランナー状況で三割を越えるマートンが待ちかまえています。
鳥谷の打席は一試合に1回は必ず、良い日は二回以上自動でゴメスに回ります。
そして、例の如くマートンに回したくないがためにゴメスは勝負されます。
一球外す?初球から勝負?
一球外すと、ゴメスの打率が3分上昇します。初球も4割越えですから不用意にストライクを取りに行くと…パカーンです。本塁打10本、22打点。
臭い所を散らしつつ…ボールが多い状況下での打率は.359でしたね。
単純に出塁率を見ても.369リーグ11位です。歩かされる状況が殆どなくて11位です。
そしてマートン。
マートンも早打ちです。
先程書いたように、マートンの場合かなりの打数を自分の得意なカウントで消化しています。
そしてチームは、マートンの打率が高いシチュエーションでマートンに回す事に成功しています。
これはそのまま、ゴメスか鳥谷、もしくはその両方が出塁した上で打席が回ってきた状況が非常に多いという事です。
出塁率.406 と.369が並んでれば当然かもしれませんが、打率からするとランナーが鳥谷である可能性の方が高いでしょう。
ツーベースで帰ってきます。
長打は不味いです。必然的にストライク先行の投球はなかなかできません。
ゴメス以上に警戒されるマートンはゴメス以上に有利なカウントから余裕をもって狙い球を絞れるのです。
このように、ゴメスとマートンは相手投手にプレッシャーを掛ける事で自分の土俵で戦う事に成功しています。
一二番が波の激しい若…経験の浅い選手だった分ゴメスの打率が多少下がりましたが、形を用意すれば期待に応えてくれる選手でしょう。
論より証拠です。
CSでのゴメスの全安打を見て見ましょう。
10/12 ランナーなし3-2からツーベース ランナーなし1-0からヒット
10/15 ランナー二塁 1-1からホームラン ランナー 一二塁 0-0から タイムリーヒット
10/17 ランナー一塁 2-1からヒット ランナー二塁 1-2からタイムリー
ランナー二三塁 1-1からタイムリー
ランナーなしの状況から狙った長打ではじまり、
ランナーが二人以上いるケースではものの見事にランナーを返すバッティングに切り替えています。
特に10/17の勝ち越し二点タイムリー。欲しい所で出た一打はランナー二三塁でした。
そしてマートン
10/11ランナーなし1-2からヒット
10/15 ランナー一二塁 3-1からヒット
10/16ランナー二三塁 1-0からタイムリーヒット
10/17ランナー一塁 2-1からヒット
マートンはコンスタンスにヒットを重ねていますね。
さらにランナー状況は完全に本人の得意な状況
カウントも殆どボール先行から打っています。
こうも上手く行ったのはなぜか…福留の復活。たしかにそれもあるでしょう。
しかし、
西岡.333上本.385鳥谷.500…これは出塁率です。
とにかくかなりの割合で一二三番が出塁しているんです。
二人の打撃成績はどれだけランナーをためれるか、どれだけ相手にプレッシャーを与えられるか、用心して投げてくれるかに掛かっています。
今年…少なくともあと三試合はありますね。そして来年以降は、この前3人の出塁率をどれだけ確保できるか…。
ここが阪神の一番取り組むべき打の課題となるでしょう。
…と言う事で、今回の分析を終わりにさせていただきたいと思います。
試合も始まるしね。
このスレ見てるとポジれるわ
ちな虎
ええこと聞いた、ちょっくら投げてくるわ
とにもかくにも見やすいデータを打ちこむのが非常に大変でした。
一応意識してスペースを取ったりしてますが、見づらかったらすみません。
一応立てた手前見てるので気になる事があったらコメントしてください。
わかりやすいデータを出せるかもしれません。
numberで記事書こう(提案)
五月の初めに阪神の四番五番
ゴメスとマートンのデータを元にその能力を分析、成績を予想した者です。
今回は一年分データが手に入ったので、より拡張した分析をしてみたいと思います。
CSの分析もするので、選手の成績を見てワクワクするように。観戦の楽しみを増やせたら幸いです。